薪の山発見!

ていけん

2006年01月28日 22:40

 今日もせっせと倉庫作りをしていると、近所の親切なおじさんがやって来て「薪は要らないかねえ?」と言うではありませんか。なんでもボランティアで近所の公園建設予定地の伐採作業を手伝ったそうで、おれが薪を集めているのを覚えてくれていて声を掛けに来てくれたそうです。


 現場に来てみるとまさしく薪の山でした。

 
 全て持って行きたいのは山々ですが、欲張りすぎても置き場所に困るし手頃な太さのものを選んで軽トラに載るだけ持って帰る事にしました。

 沖縄そばの麺を打つ時昔ながらのやり方は、木を燃やして残った灰を水に混ぜて灰が沈んだその上澄み(アク「灰汁」)で小麦粉を練ります。その樹種はガジュマルが良いとされているので本当はガジュマルだけを選んで持ち帰りたかったのですが、既に切り刻まれていてその木肌だけを見てガジュマルを見分ける目がおれには備わってませんので、単なる燃料と割り切って手当たり次第に荷台に積み込みました。


 昔は当たり前にカマドで薪を使って煮炊きをしていたので灰も容易に手に入ったはずですが、今ではガスや電気を使うため灰が簡単には手に入らなくなったので、その代用として重曹を使う場合が多くなりました。おれが店にカマドを作ろうと思った理由の一つがこの灰の入手の為です。灰を取るためだけに木を燃やすとなると、それは随分手間がかかる事になります。しかもその熱エネルギーは何にも使われる事無く大気に放出されるわけです。その手間や無駄はそばの値段として直接お客さんに跳ね返ってくるかも知れません。カマドを使って灰を入手するのは手間もそれ程かからない上にその熱エネルギーを活用する事でガスの節約にも繋がりコストを減らす事ができます。

 と、何もかも良いこと尽くめのカマドの利用ですが、灰汁の利用という点で問題も浮上してきました。那覇市の環境課に勤める身内の話で最近ガジュマルに寄生する害虫が大発生していて、それを駆除するために公園などのガジュマルには農薬が散布されているという事がわかったのです。

 ガジュマルの灰が安定的に手に入れば常に木灰麺を提供する事が可能だと思っていましたが、それは安心して使えるガジュマルが手に入った時だけに限られそうです。まあ、重曹を利用したかん水で打ってもおいしいそばを打つ事は十分可能なので麺打ちの技術の精進の方がよっぽど大事ですよね。

 あ、あと倉庫はこんな感じになっております。

 トタンをその形に切って貼る作業は難しい~。どんなに一生懸命計っても形が合いません。
 隙間だらけになっちゃってるので大量のコーキング材で埋めなければいけませんねえ。

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