水の話
昨日水道屋さんの作業が完了しました。
普通に水道水が出る水栓とは別に長年うちの倉庫に眠っていた軟水器を引っぱり出してきて取り付けて貰いました。
何年も使っていなかったので中のイオン交換樹脂がダメになってないか心配でしたが、繋いで水を出してみるとちゃんと軟水になっていたので、当分はそのままでいけそうです。
軟水になっているか調べる方法はというと、その水を使って石けんで手を洗ってみるんです。軟水はいくら洗い流してもいつまでも手がヌルヌルしてます。
何故「軟水」かというと。沖縄そばに関して言えば「出汁を抽出する力が高い」と言うことです。鰹節にしろ昆布にしろ同じ量を使っても軟水の方が多くの出汁を引き出すことが可能です。
おれは鰹節は荒節ではなく本枯れ節を使おうとしていますが(
http://blogs.yahoo.co.jp/teiken/1188726.html)単価が荒節の倍はする枯れ節ですのでその旨みを余す所無く抽出する事が出来なくて量でカバーしようとするならたちまち原価に響きます。枯れ節を使うには軟水は必須条件なのです。
また、軟水の利点として料理以外にも洗濯や洗い物、入浴の時にも「石けんカス」が発生しないので汚れが良く落ちたり手や肌が荒れないのだそうです。
お風呂場のタイルに白い皮膜のようなモノがこびり付いているのを見てカルシウム分が付着していると思っていたのですが、あれが石けんカスなのだそうです。硬水のカルシウム分と石けんの成分が反応して出来たものだそうですが、これがせっかく洗濯した洗濯物に再付着して黄ばんだり手肌に残留して手荒れ肌荒れの元になるそうです。
水道水が軟水の北海道で半年程生活していた時驚くほど髪の毛がサラサラになったのを覚えています。「髪の毛触らせて~」っていう人もいる程でした。沖縄ではそんな人は皆無です。
と、ここまで軟水の利点ばかり書いてきましたが、硬水も肉の下茹でをする時などそのカルシウム分が肉のアクと結び付いてどんどん排出する作用があるので、その下茹で汁をスープに使う際にはその排出されたアクをマメにすくう事で澄んだ綺麗なダシにする事ができます。
そういう事なので「硬水」「軟水」を用途によって使い分ける必要があるのです。
軟水に関して詳しく知りたい方は↓へどうぞ。石けんの事。自作軟水器の事とか興味のある人にとってはすごく面白いです。
http://www.try-net.or.jp/~tajima/life/index.html
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